...特(とく)に兒童(じどう)が顛倒(てんとう)した石燈籠(いしどうろう)のために生命(せつめい)を失(うしな)つた例(れい)は頗(すこぶ)る多(おほ)い...
今村明恒 「地震の話」
...従って操觚者が報酬を受くる場合は一冊の著述をする外なく衣食を助くる道は頗る狭くして完全に生活する事が極めて難かしかった...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...東屋氏は頗(すこぶ)る冷淡で...
大阪圭吉 「死の快走船」
...一般に、日月両神の性に関しては、諧民族の神話の語るところ、頗る異同あり...
高木敏雄 「比較神話学」
...頗る俗化されて了つたやうなところはあるけれども...
田山花袋 「日光」
...頗(すこ)ぶる人望のある御人であつたが大阪の行營(ぎやうえい)で薨(こう)ぜられたので...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...それにこの難解な書物を自分でよく訳了し得るかどうかということも頗る疑問であった...
辻潤 「自分だけの世界」
...頗る自由な形式に變化し...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...頗る薄弱であつたといふ事が知られるのである...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...此宿はまだ建築して間もないと見えて木柱から疊から頗る清潔で心持がよい...
長塚節 「佐渡が島」
...恩を思ひ忠を盡くすの念は頗る厚かつた...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...「世直し」のボケも頗る受ける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...文車の口吻裡には兵火に亡びた江戸文化中の至宝をあくまで惜別してゐる江戸市井人の感懐さへ滲んでゐて頗るおもしろい...
正岡容 「下谷練塀小路」
...長逝されたと云ふことを新聞紙上の死亡広告で発見して私は頗る暗然悵然とした...
正岡容 「山の手歳事記」
...第五註、客歳十二月元彫千金翼方影鈔卒業、第六註、十一月児厚挙女子、第七八註、臘前梅花半開、信頗異於常年...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし其遺物には頗る珍奇なるものがあり...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...頗(すこぶ)る大規模の博覧会同様のものであった上に...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...代表的の數曲を選ぶことは頗る困難であるが...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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