...やはりこのたびの陰謀に加はり捕へられてお預けの身になつてゐるのを御赦し下さるやう...
太宰治 「右大臣実朝」
...警護の武士の方に赦すべからざる怠慢でもない以上...
小泉八雲 田部隆次訳 「茶碗の中」
...お父さまのお赦(ゆる)しをお願いしなければならないのです...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...なさけ容赦もなくわたしをいじめなさる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼は既にあらゆる艱難(かんなん)のうちを通りぬけてき、今なお運命の痛手から流るる血にまみれており、かつてはほとんど悪人だったのが今はほとんど聖者となっており、徒刑場の鎖を引きずったあとに今は名状すべからざる汚辱の目には見えないがしかし重い鎖を引きずっており、また法律上放免されていない身の上であり、いつでも捕えられて人知れぬ徳行の世界から公然たる恥辱の白日のうちに引き出されんとする身の上であり、また、すべてを甘受し、すべてを許し、すべてを容赦し、すべてを祝福し、すべてのよからんことをねがい、しかも神や人や法律や社会や自然や世間に向かっては、ただ一事をしか求めていなかったのである、すなわちコゼットが自分を愛してくれるようにという一事を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お茂与憎さで一パイになっているから情けも容赦(ようしゃ)もない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だれかれの容赦なくあらゆる人々の鼻に刺すような痛みを加えるので...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...夜は容赦なく迫ってくる...
松濤明 「春の遠山入り」
...同志と申自訴者は一概に御赦免に相成候様と奉存候...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...猶太商人(ユダヤあきんど)は容赦なく...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この令嬢は怒ると容赦がない...
山本周五郎 「思い違い物語」
...おそらく赦して貰えるだろうと思った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それで兄は……赦してやった」伊兵衛はそっと妹の肩へ手を置いた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...微塵(みじん)でも正義に背(そむ)く奴は容赦なくタタキ斬り蹴飛ばして行く人という感じに...
夢野久作 「近世快人伝」
...やがて上の蒲団を容赦なく引き除(の)けると...
夢野久作 「復讐」
...俺が泥棒のやうに留守をねらつて行つたことを赦してくれ...
横光利一 「書翰」
...二人の周囲の誰も結婚を赦しているときに...
横光利一 「旅愁」
...ご容赦(ようしゃ)を」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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