...予は平気を装うのに余程骨が折れる...
伊藤左千夫 「浜菊」
...彼の表面倹約を装うてその実卑吝(ひりん)貪欲(どんよく)の行為を成し...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...比較研究に基礎をおくごとき外観を装うものも続々出てきたようであるが...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...冷く装うてはいるが...
太宰治 「川端康成へ」
...広告はだからいつも批評――評判――の形式を装う...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そうして彼はそしらないふうを装うて小金から費い出す...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...いかに初対面のときに豪傑風を装うとも...
新渡戸稲造 「自警録」
...眠れもしないのに眠ったふうを装うことは...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...彼女の目はあいにくな学生の目を無関心を装うように避けていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...僅(わずか)に外面の平穏を装うと雖(いえど)も...
福沢諭吉 「女大学評論」
...無関係を装う様子があまりにも見え透いていたので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...過失を装うて石の上にでも取り落す位ゐのことは第八にとつては朝飯前だ...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...何気なさを装うて吹いてゐる口笛の音までが...
牧野信一 「裸虫抄」
...三人ともつとめて平静を装うてはいるが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ちょうどよいほどに着なれた衣服に身を装うた大将は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...美々しく装うた眷族(けんぞく)や...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼はそれを素知らぬ風に装うにもとかく羞う気持ちさえ感じるのだった...
横光利一 「旅愁」
...彼は内心に喜んでいながら恥じたらしく装う...
和辻哲郎 「転向」
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