...ジユウルの胸は子供特有の飾り気のない歓びで一杯になつてゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...今夜のような深い混(まじ)りっ気のない歓びというものは...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...わたくしどもはこの歓びに溢れた感謝の心を...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼の温良な魂に何ともいへぬ歓びを与へた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...其れが事実と成って開展され得る事なら子は共に微笑もし夢見る様な歓びを分つ事も出来様...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...歓び勇んでやって来たプロレタリア作家たちの到着だ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...そしてそれをすっかり活かし切るようなものが書けるということの歓びは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...侍屋敷はどこもかしこも歓びにわきたっていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...白※の肉感の歓びに満ちて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...甦(よみが)えった歓びにはしゃいでいた...
吉川英治 「剣難女難」
...なお、蜀中の窮民には、倉廩(そうりん)をひらいて施し、百姓の中の孝子や貞女を頌徳(しょうとく)し、老人には寿米(じゅまい)を恵むなど、善政を布(し)いたので、蜀の民は、劉璋時代の悪政とひきくらべて、新政府の徳をたたえ、業を楽しみ、歓びあう声、家々に満ちた...
吉川英治 「三国志」
...――が、この一呼吸の後にあらわれたものは、歓びでもなく、喊呼(かんこ)でもなく、哭(な)くが如き蒼白な戦慄(せんりつ)と無言の硬直であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...主人勝家も蔭ながらお歓び申しおりまする...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間と人間とが歓び合う情愛はなお純粋である...
吉川英治 「新書太閤記」
...さらに感情の波長をひろげて、周囲を同調させ、世間大衆とも、共に歓び、共に悲しみ、共に暮して行こうとする――...
吉川英治 「新書太閤記」
...太子の歓びである...
吉川英治 「親鸞」
...上人を交えているのさえ大きな歓びだったのに...
吉川英治 「親鸞」
...その春の歓びが雪によって妨げられる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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