...マルコは車のすみに小さくうずくまってふくろに顔をあてて泣いていました...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...いくら此処(ここ)は横浜(はま)だって小さくなっていられるものかと...
海野十三 「疑問の金塊」
...桑港(フリスコ)の夜、船から降りたった波止場の端(はず)れに、ガアドがあって、その上に、冷たく懸(かか)っていた、小さく、まん円(まる)い月も忘れられません...
田中英光 「オリンポスの果実」
...小さく格好よく引きしまった鼻はインテリジェンスとデリカシーの表象であり...
寺田寅彦 「破片」
...「たばこ」という赤い文字の看板が小さく出ていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...中から山椒(さんしょ)入(い)りの小さく結んだ奴を撰(よ)り出しながら...
夏目漱石 「門」
...私なりに小さくつつましいものが書きたいと思います...
林芙美子 「新版 放浪記」
...すると悪魔のからだは見る見る痩せ細つて小さくなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...幾ら小さくなっても免れない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ずっと小さくなったように思われる――トニオ・クレエゲルはその二匹の間を通って行った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ふりかへって見るとさっきの十字架はすっかり小さくなってしまひほんたうにもうそのまゝ胸にも吊されさうになり さっきの女の子や青年たちがその前の白い渚にまだひざまづいてゐるのかそれともどこか方角もわからないその天上へ行ったのかぼんやりして見分けられませんでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...遠いものは小さく...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...たゞもう恐ろしさに小さく縮み上つてゐると...
宮原晃一郎 「漁師の冒険」
...批判等と云うものの価値は如何に小さく力弱いものであるかと云う自省を第一に置いて...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...ボンベタークという西洋の魚か鰺(あじ)の干物(ひもの)のような魚類をむしって小さくしたものか...
村井弦斎 「食道楽」
...脇からは形が変って小さく噴き出る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...生烏賊を小さく刻んで入れ...
柳田國男 「食料名彙」
...保存の年限がみじかくなればユイは小さくなり...
柳田国男 「母の手毬歌」
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