...さうして彼は此自己感情の興奮を原動力として自分の事業に安んずることが出來るやうになつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...又身を安んずるにも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...肉体をくるしめて精神を安んずるのがよいか...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...時雄は心を安んずる暇はなかった...
田山花袋 「蒲団」
...飽くところを知らぬ欲望を節制して足るを知り分に安んずることを教える自己批判がさびの真髄ではあるまいか...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...顧(おも)うに彼の眼中において果して自(みずか)ら安んずる所あるか...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...自然とその庇護に安んずるような惰性がついた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...分を守って安んずるものを賢者となさば余や自ら許して賢なりとすも亦誰をか憚(はばか)らんや...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...文天祥(ぶんてんしょう)が天命に安んずるこそ丈夫の襟懐(きんかい)ではあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...民心を安んずる上において都合がよかったので...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ偶然にこの人物が学問に志して学者の業に安んずるがゆえに...
福沢諭吉 「学問の独立」
...その安んずるところを視察せば...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...泰然(たいぜん)としてその境に安んずることを得るがためならずんばあらざるなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...馬の毛に付いた虫や卵を猴が取って馬を安んずるのかも知れぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...――意を安んずるがいい...
三好達治 「霾」
...五百らは少しく心を安んずることを得た...
森鴎外 「渋江抽斎」
...民を安んずる経綸(けいりん)がいっぱいで...
吉川英治 「三国志」
...国を治め民を安んずる道を問わんがためで...
吉川英治 「三国志」
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