...十年もこの学校にゐる土地者(ところもの)の秋野が喙(くち)を容れた...
石川啄木 「足跡」
...見物してゐたお柳が喙(くち)を容れた...
石川啄木 「鳥影」
...先導者は如何なる場合にも自分の仕事に他人の容喙(ようかい)を許さない...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...各国王(マハラージャ)の内政に容喙(ようかい)して...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...王の鶉が強い喙でつッかかって来ると...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...毎朝廊下を通る人影を見ると三尾喙(くち)を並べてこっちを向いて餌(えさ)をねだった...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...まるで彼が他人の容喙の限りに非ざる家事の都合でどこか遠いところへ行っていて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...決して外より之れに容喙するを得ずと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...喙長魚(だつ)みたいな顏をした氣味のわるい男であった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...未来に喙(くちばし)を挟(さしは)さむ資格を持っておりません...
夏目漱石 「行人」
...他人の容喙(ようかい)を許さない...
林芙美子 「浮雲」
...海鳥に喙ばまれた傷の間から骨が白くのぞきだしている...
久生十蘭 「海豹島」
...この「うまい物」といふは小生多年の経験と一時の情況とに因(よ)りて定まる者にて他人の容喙(ようかい)を許さず候...
正岡子規 「墨汁一滴」
...『二度(ど)と喙(くち)を容(い)れないわ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...少時(しばらく)の間(あひだ)敢(あへ)て喙(くち)を容(い)れやうともしませんでした...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...喙(くちばし)細長く尾の鼻端大いに膨れ起り...
南方熊楠 「十二支考」
...その肉を食わんと喙(くちばし)を突っ込んで緊(きび)しく締められ...
南方熊楠 「十二支考」
...田原一家の紛擾に対しては依然として容喙を好まず...
和辻哲郎 「鎖国」
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