「単なる」の意味
ただの
小説での「単なる」の使い方
...かの思想の単なる哲学から宗教になつたことの変化は同時にそれが宗教と芸術とを通じて普く我々日本人の生活の全局面へ...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...かくのごとき場合に普通の簡単なる公算論の結果を応用せんとするには至大の注意を要する事は明らかなるべし...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...そして彼が一方に於て学問の単なる対象による分類を却けていることを今の場合特に注意しなくてはならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...だが夫は単なる一面に過ぎない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...無論このように不成功に終ったということは単なる事実に過ぎない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...新らしい感覚で感得されたものでなければこういうものは単なるヨタにすぎなくなる...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...彼はその事件を単なる形式だと考えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは単なる人形や剥製や刀や石でなく...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...その縹渺たる情趣に於てはるかにホフマンを凌ぐものがあると考えるのは単なる私の思いすごしであろうか...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...単なる無心は、自分の過去に対しても、叔父に向って云い出せるものでないと、宗助は考えていた...
夏目漱石 「門」
...誰でも慈善活動または単なる趣味で医療を行うことができる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...単なる感歎詞の符号ではないのであるから...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...また単なる一時の行楽地としてガンバッテ居ってそれでこの文化のために発展する往来または噴煙を抑止すべきでもない...
牧野富太郎 「植物記」
...単なる人口に関しては主要点をなす総生産物にとっては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは単なる作品のテーマにとどまらず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...単なる政権の交替ではこの解決はつかないんだ...
山本周五郎 「新潮記」
...単なる損得の問題ではございますまい」「では何だ」「信義の問題です...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうしてこれらは単なる学者のなし得るところではなく...
和辻哲郎 「鎖国」
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