...しめやかな音を立てて雨は降りつづけていた...
有島武郎 「或る女」
...待ち設(もう)けたよりももっと早く――園は少し恥らいながら三和土の片隅に脱ぎ捨ててある紅緒(べにお)の草履(ぞうり)から素早く眼を転ぜねばならなかった――しめやかながらいそいそ近づく足どりが入口の障子を隔てた畳の上に聞こえて...
有島武郎 「星座」
...しめやかなる恋のたくさんありそうな都...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...今戸の家へ親戚一同が集ってしめやかな通夜(つや)をする事になったが...
海野十三 「白蛇の死」
...わらひのひらめきあのしめやかなうれひにとざされた顔のなかから...
大手拓次 「藍色の蟇」
......
種田山頭火 「行乞記」
...風鈴もしめやかな音色...
種田山頭火 「行乞記」
...とてもしめやかな酒だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...おちついてしめやかな一日だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...しめやかな雨となつた...
種田山頭火 「其中日記」
...しめやかなものが心をしめつけてきた...
豊島与志雄 「反抗」
...しめやかな涙を流した...
豊島与志雄 「理想の女」
...しめやかな音を立てる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...例になき子細らしきお客を呼入れて二階の六畳に三味線(さみせん)なしのしめやかなる物語...
樋口一葉 「にごりえ」
...光太郎はふと十月二日の巴里のレ・モール(死者の日)のしめやかなようすを思いだした...
久生十蘭 「黄泉から」
...しめやかな感じのする風采(ふうさい)の宮がすわっておいでになるのも艶(えん)であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しめやかな落ちつきを得たかもしれないと後悔さえするのだった...
横光利一 「旅愁」
...廃都にしめやかな雨の降るごとく君の心にもしめやかな雨が降ったことでしょう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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