...すでにぐうぐう高鼾(たかいびき)です...
太宰治 「貨幣」
...この気楽そうな鼾を聞いては...
谷崎潤一郎 「細雪」
...快眠、眼覚めたのが十二時頃、漫読してゐると、ゴム靴の音がする、樹明酔来、手のつけやうがないので、ほつたらかしておく、かういふ場合の彼は(必ずしも彼に限らないが)人間でなくて獣だ、鼾は大蛇の如く、そして野猪の如く振舞ふ、あゝ酒好きの酒飲みの亭主を持つた女房は不幸なるかな!(これは樹明君にのみ対して投げる言葉ぢやない)酒についての覚書△味うてゐるうちに(飲むのではない)酒のうまさがよい酔となるのでなければ嘘だ、酒はうまい、酔へばます/\うまい...
種田山頭火 「其中日記」
...直ぐに鼾(いびき)を立てた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...やがて姉の小さい鼾(いびき)が聞えた...
田山花袋 「蒲団」
...健康な鼾(いびき)をかいて寝込んでしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大鼾(おおいびき)で睡(ねむ)っていることがあった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...葉牡丹さんの膝枕で高鼾ときまつてゐるわ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...冠松(まつ)は鼾をかいて野営(やえい)するのだ...
室生犀星 「冠松次郎氏におくる詩」
...床に来て鼾に入るやきりぎりす 芭蕉猪の床にも入るやきりぎりす 芭蕉どうも...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...頷(うなず)く巌(いわお)の尖(さき)も鼾(いびき)し...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...恐ろしく大きな鼾をかいて熟睡している...
山本周五郎 「松林蝙也」
...「とほうもない番外の大鼾で...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...私の前に老人の男が一人高い鼾(いびき)をかいて横になつてゐた...
横光利一 「琵琶湖」
...典韋の鼾声(いびき)は高くなるばかりであった...
吉川英治 「三国志」
...鼾(いびき)をかいて眠っている内蔵助の顔をみて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その鼾声(いびき)も凡(ただ)ならぬものだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わざと鼾をかくんだとしか思えない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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