...……」ランプの光は鮮(あざや)かに黒塗りの膳(ぜん)の上を照らしている...
芥川龍之介 「少年」
...けれどもここの旧家山田(やまだ)氏というのは、堂々たる邸宅を構え、白壁の長屋門、黒塗りの土蔵、遠くから望むと、さながら城廓(じょうかく)の如くに見えるのであった...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...画家の使う黒塗りの刷毛箱...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...それから黒塗りの膳が運ばれた...
徳田秋声 「新世帯」
...父親が箪笥(たんす)や葛籠(つづら)造りの黒塗りのけんどんなどを持ち込み...
徳田秋声 「縮図」
...食卓も鏡台も箸箱(はしばこ)も黒塗りといつた風の...
徳田秋声 「のらもの」
...黒塗りのテーブル...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...懐ろから黒塗りの四重印籠を二組取り出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒塗りの札に野々宮よし子と仮名(かな)で書いて...
夏目漱石 「三四郎」
...黒塗りの窓のある住居蔵があって...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...黒塗りの上等な馬車でした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...傍(かた)えの黒塗りの提げ煙草盆の火でしずかに喫(す)いつけると...
正岡容 「小説 圓朝」
...こいつで、見当をつけねえ限り、他所(よそ)さまの金蔵になんぞ、手がつけられるもんじゃござんせん」金網行灯(かなあみあんどん)がぼんやり照らしている、脇玄関で、彼等が、こんなことをいい合っている頃、土部三斎は、奥まった蔵座敷で、黒塗り朱塗り、堆朱彫(ついしゅぼり)、桐柾(きりまさ)――その他さまざまの、什器(じゅうき)を入れた箱類を、前後左右に置き並べて坐っていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...明治の顕官貴紳は黒塗り金紋の箱馬車...
山本笑月 「明治世相百話」
...黒塗りなどは柾を誤魔化すといって安物扱い...
山本笑月 「明治世相百話」
...蝋燭バサミと黒塗りの鑵のような物を提げて...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...中殿の大きな黒塗りの文机におん肱(ひじ)をのせ...
吉川英治 「私本太平記」
...黒塗りのブリキ屋根の小さな軒に懸つてゐる...
若山牧水 「岬の端」
便利!手書き漢字入力検索
