...鵙(もず)のやうにきいきい騒いでゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...鶲の先駆者である鵙(もず)の...
薄田泣菫 「独楽園」
...朝鵙(あさもず)に掃除夕鵙に掃除かな十月二十六日 物芽会...
高浜虚子 「五百五十句」
...むかし鵙屋家の娘(むすめ)にしかじかの人があったはずですがその人のはというとしばらく考えていて「それならあれにありますのがそれかも分りませぬ」と東側の急な坂路になっている段々の上へ連れて行く...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...寺男の話では鵙屋の家はとうに没落(ぼつらく)してしまい近年は稀(まれ)に一族の者がお参りに来るだけであるがそれも琴女の墓を訪(おとな)うことはほとんどないのでこれが鵙屋さんの身内のお方のものであろうとは思わなかったという...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...伝によると「春琴の家は代々鵙屋安左衛門(やすざえもん)を称し...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...佐助は前に述べたごとく江州日野の産であって実家はやはり薬屋を営み彼の父も祖父も見習い時代に大阪に出て鵙屋に奉公をしたことがあるという鵙屋は実に佐助に取って累代(るいだい)の主家であった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...鵙屋の御寮人は訝(いぶか)しみながらもその時は大して気にも止めず寝てしまったがその後二三度も夜中起き出(い)でるごとに耳についたことがありそう云えば私も聞きましたどこで弾いているのでござりましょう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...故(ゆえ)に様子を知らない新参の入門者は二人の間を疑う由(よし)もなかったというまた鵙屋の奉公人共はあれでこいさんはどんな顔をして佐助どんを口説(くど)くのだろうこっそり立ち聴(ぎ)きしてやりたいと蔭口(かげぐち)を云ったというなぜ春琴は佐助を待つことかくのごとくであったか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...一鵙(もず)の声が鋭くけたたましい...
牧野信一 「鬼涙村」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...あの鵙という奴は高い処へ止まってキイキイ威張った憎い奴だ...
夢野久作 「鵙征伐」
...今の声は……」「ケダモノじゃろか」「鳥じゃろか」「猿と人間と合の子のような……」「……春先に鵙(もず)は啼(な)かん筈じゃが……」皆...
夢野久作 「笑う唖女」
...鵙(もず)の音が澄む...
吉川英治 「私本太平記」
...鵙(もず)が高啼(たかな)いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...第一の傑作といわれる「枯木鳴鵙図」を...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...何気なく見てゆくと、宮本二天画、枯木鳴鵙図、五八〇円と落札値が出ている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...左は鵙(もず)の啼(な)く並木のままつづいて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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