...鴬は筍藪(たけのこやぶ)といひて老若(らうにやく)の余情もいみじく籠(こも)り侍らん...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...年頃(としごろ)の孝心(かうしん)を天(てん)のあはれみ玉ひしならんと人々賞(しやう)しけりと友人(いうじん)谷鴬翁(こくあうをう)がかたりき...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...大納言公任卿(きんとうきやう)が朗詠集(らうえいしふ)に入れられたる菅家の詩に「送ルハレ春ヲ不レ用ヒレ動スコトヲ二舟車ヲ一唯別ル三残鴬ト与トニ二落花一若(モシ)使シテ二韶光ヲ一知ラシメバ二我ガ意ヲ一今※旅宿在ン二詩家ニ一」此御作は 延喜帝いまだ東宮(とうぐう)たりし時令旨(れいし)ありて一時(ひとゝき)の間に十首の詩を作り玉ひたる其一ツなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...平次の軒にもこの頃は鴬が来て鳴くのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこかで鴬も啼(な)きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鴬の啼くのも、蚯蚓(みみず)の歌うのも、それぞれの異性を呼ぶ唯一絶対の美しい声であるのに、人間だけは生活の為と言い乍らドスを利かせたり、兜町で怒号したり、選挙演説でわめき立てなければならぬとは、何んという浅ましいことでしょう...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...「くらく、しずけき真夜中を、園にして薔薇の色香をたたえつつ、鴬うたう...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...鴬や富士の西湖の青くして百歳の人わが船を漕ぐ大正十二年七月夫妻は富士五湖に遊んだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そのお隣の部屋では鴬の谷渡りのような発声練習が聴こえて来ます...
三浦環 「お蝶夫人」
...鴬(うぐいす)小町とかいわれて大騒ぎされたそうです...
三浦環 「お蝶夫人」
...鴬の声も聞こえず...
三浦環 「お蝶夫人」
...鴬が啼きはじめて...
三浦環 「お蝶夫人」
...已有鴬其瞳...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...流鴬和杜鵑...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...或るいは夜明け前の鴬の唄声のように...
渡辺温 「絵姿」
...谷川の音に混じって鴬がかしましく饒舌している...
若杉鳥子 「浅間山麓」
...鴬も雀程にも珍しく思われない...
若杉鳥子 「浅間山麓」
...梅に鴬の燈りが灯っているホテルの前を過ぎると...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
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