...鴉の左大弁様は悲しいとも...
芥川龍之介 「邪宗門」
...鴉のやうな仲間のなかに...
薄田泣菫 「茶話」
...れいの鴉声(からすごえ)...
太宰治 「グッド・バイ」
...雀と鴉とが翼をかさねてやつて来た...
種田山頭火 「一草庵日記」
...――・山から白い花を机に・春寒い夢のなかで逢うたり別れたりして・ひつそりさいてちります・機音とんとん桜ちる・さくらちるビラをまく・とほく蛙のなく夜半の自分をかへりみる・けふもよい日のよい火をたいて(澄太君に)・伸びるより咲いてゐる黎々火君にわかれしなの椿の花は一輪ざしに・おくつてかへれば鴉がきてゐた四月十四日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...・日向はあたたかくて芋虫も散歩する・朝は露草の花のさかりで・身にちかく鴉のなけばなんとなく・くもりしづけく柿の葉のちる音も・萩さいてではいりのみんな触れてゆく聟をとるとて家建てるとて石を運ぶや秋秋空ふかく爆音が...
種田山頭火 「其中日記」
...鴉(からす)の番人をするのが習慣だった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...いろんな奇抜な方法で雀や鴉(からす)を捕る話も面白かった...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...その頃流行(はや)る楽人の姿となって夜鴉の城に忍び込んで...
夏目漱石 「幻影の盾」
...そこにふところ手をして「鴉の如く」坐つてゐるほかはなかつた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...もう其時は「死鴉」と「掃泡」と二艘だけになった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「かなしき女王」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...鴉(からす)の鳴き声が梢越しに聞こえて来る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...その肩の上には鴉(からす)が止まっている...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...寒々と背姿(せすがた)の林は続き連峯(れんぽう)は雪よれよれの路はまた坂になり鴉はあをあをと山蔭に群がりああ 少年の日の悲歌(エレヂー)が甦(よみが)へるゆふぐれよりも早くぱらぱら何時かのように村は花を灯(ひとも)し村はまた何かを悲しむであらうこんなにも林の多い路だつたかと少年の日のふるさとに――傷心のわたしであつた...
森川義信 「帰村」
...金網の中には鴉が一羽入っていた...
矢田津世子 「茶粥の記」
...田圃からは、鴉が何羽も、あとからあとからと舞い上った...
矢田津世子 「凍雲」
...あの娘(こ)は?」残恨(ざんこん)・明(あ)けぬ鴉(からす)思い出すと...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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