...野土青鱗(あおだいしょうめ)画伯と...
泉鏡花 「薄紅梅」
...鰯の鱗(こけ)をふくのを...
薄田泣菫 「茶話」
...ハタハタは、このごろ東京にも時たま配給されるやうであるから、読者もご存じの事と思ふが、鰰、またはなどといふ字を書いて、鱗の無い五、六寸くらゐのさかなで、まあ、海の鮎とでも思つていただいたら大過ないのではあるまいか...
太宰治 「津軽」
...そうなるとその肌着のレース飾りまでがなんだか鱗(うろこ)みたいな気がするのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...木の下暗に葉影を宿してそれが鱗のようにうつります...
中里介山 「大菩薩峠」
...全身をおおっている堅い鱗が...
中谷宇吉郎 「異魚」
...金鱗湖(きんりんこ)という小池のふちの茅葺(かやぶき)の家である...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...まだぴちぴちして鱗が銀色に光っていた...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...魚の鱗(うろこ)がついていましたぜ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...おれの左腕の龍の鱗に彫りこんどった...
火野葦平 「花と龍」
...時には国王の逆鱗(げきりん)に触れるほどの危きをも冒し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...そのあと目から鱗が落ちたかのように...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...きらきらとした魚鱗の輝きを吾人に想ひ起させる...
牧野信一 「卓上演説」
...粗末なこの貸事務所の鱗形のスレート屋根の上でも...
「今朝の雪」
...鱗をならべた足は三本の指で石ころを踏んでゐた...
三好達治 「測量船」
...その避雷針の上を横切る鱗雲(うろこぐも)を凝視していたものであった...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...斑魚(はんぎょ)の鱗(うろこ)のようにそそけ立った...
吉川英治 「三国志」
...いわゆる桃山時代色の片鱗(へんりん)も影響していなかった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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