...三右衛門は左の横鬢(よこびん)を紫色に腫(は)れ上(あが)らせたのである...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...包むに余る鬢(びん)の馥(か)の...
泉鏡花 「婦系図」
...邸中去りて皓腕のアンドロマケー今いづこ?我の姉妹や訪ひ行きし? あるは美服(びふく)の義妹にか?あるはトロイア女性らが鬢毛美なる恐るべき神女に祈祷奉るパラスの高き殿堂か?』 380その時とある忠勤の老女答へて彼に曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...薫りあふるる鬢毛を梳(くしけづ)りつゝ編み上げつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...頭の動き工合と鬢の毛の震え工合……其他...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...永遠に水櫛(みずくし)の鬢(びん)の美しさを誇るに適すべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ただ隠しかねたる鬢(びん)の毛の肩に乱れて...
夏目漱石 「薤露行」
...第一その鬢(びん)がグショ濡れじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」「鬢(びん)も濡れているよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...重ね/″\の災難で面目ないが――」主人の文五郎は小鬢(こびん)を掻きながら迎へてくれます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...話しかけながら鬢の櫛をさしこんでゐる女――かたびらは...
長谷川時雨 「夏の女」
...ふっくり取り上げられた若衆まげの鬢(びん)のほつれは...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...閉場(はね)るようだが――鬢(びん)にさわって見たり...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かかる品にはそれぞれ特異の香気ありてこれを粉にして専ら香類や鬢附油に入れた由で...
南方熊楠 「十二支考」
...しかるに後世髪を結(ゆ)う風大いに発達して鬢附油起る...
南方熊楠 「十二支考」
...鬢髪(びんぱつ)も白くなっていた...
吉川英治 「三国志」
...しきりと鬢(びん)をなでたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...鬢(びん)をぬらしたまま彼の前に平伏した...
吉川英治 「新書太閤記」
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