...香奠(こうでん)代りの紙包を持って帳場も来た...
有島武郎 「カインの末裔」
...わたしの知っているどんな人からも香奠をもらってはいけない...
内山完造 「魯迅さん」
...――二十七日告別式――二十九日香奠帳二册一號ト二號うさぎやニ屆ケル事...
小穴隆一 「二つの繪」
...香奠といへば、山本實彦が僕を廊下の隅に引張つて、「うちの香奠よそのより少くはないか、少ければまた持つてくる」と言ふので、香奠の追加はをかしいと思つたが、階下におりて香奠帳を一寸のぞかせて貰ふと、あまり關係のない社までが一列に五百圓であつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...香奠のしるしとして少しばかり金を包んでやりました...
豊島与志雄 「過渡人」
...こう云って「香奠(こうでん)をやると...
直木三十五 「南国太平記」
...一両二分と香奠の一朱を懐の中で掴(つか)んだまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...借金を返して香奠を持って行った御用聞に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻糞(はなくそ)ほどの香奠を月番の老爺に屆けさせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御用人の竹村さんは御殿樣からといふ口上附で香奠が一朱...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼻糞(はなくそ)ほどの香奠を月番の老爺に届けさせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御用人の竹林さんは御殿様からという口上付で香奠が一朱...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二朱ばかり香奠を持って行く――」「そんなケチなことはしませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...香奠のしるしだ」平次は妙に湿っぽい心持になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...香奠なら生きてるうちのことさ...
広津柳浪 「今戸心中」
...香奠なら今のうちにおくんなさいよ...
広津柳浪 「今戸心中」
...だからなるたけ香奠を皆からよけいにもらつてやつてくれよ」と人事ならぬ面持をして云つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...おぬしの香奠(こうでん)として進ぜますゆえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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