...飽くことなき貪慾の深さによるので...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...康囘(こうかい)貪婪(どんらん)飽くなく...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...收めん後に飽く迄も汝ら彼がために泣け...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...実験は正に自然からの飽くことのない搾取のために最も根本的な手段の一つだろう...
戸坂潤 「科学論」
...若し自然主義にして飽くまでも自然主義的良心に據りて時勢と戰つて行くといふ覺悟であるならば...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...「池の緋鯉(ひごい)が跳(は)ねますよ」と我は飽くまでも主張する...
夏目漱石 「虞美人草」
...共同の可能なるためには他者が飽くまでも存立することが必要である...
波多野精一 「時と永遠」
...飽くまでも他者性を守り拔き貫き通す實在的他者である...
波多野精一 「時と永遠」
...それでも飽くまでも我を張つて倒々愚かにも蜜柑畑の一隅に三角や四角のテントを建てたりしたのである...
牧野信一 「喜劇考」
...葛西氏がどんなことにも飽くまでも自家流に忠実であつたことを...
牧野信一 「断想的に」
...飽くまでも因業だつた...
牧野信一 「剥製」
...生きるに飽くを知らない人だつた...
吉川英治 「折々の記」
...飽くまで積極的に進んでゆく彼も――その信長も...
吉川英治 「黒田如水」
...止めを刺してくれる!」残忍飽くを知らない小六は...
吉川英治 「剣難女難」
...「つまり、叡山が騒(ざわ)めいているのは、宗教が問題ではなく、権力の争いを売りかけているのだな」「その裏に、自尊心だの、嫉妬だの、いろんな感情も潜在して」「こいつは、どうしても、ぶつからずにいまい、吉水の吾々にしても、黙って見ているのも芸はない、売られる喧嘩なら買ってやる、彼らが、座主を山から追い下ろすなら、われらはその慈円僧正を擁(よう)して、飽くまで立つし、彼らが、朝廷へ讒訴(ざんそ)するなら、われらも、朝廷へ弁解しても、闘ってやる」「でも、そんなこと、上人がおゆるしあるまい」「こういう、うるさいこと、上人のお耳には入れとうないが」「いずれ、他の信徒の口から、お耳に入らずにはいない」「おれたちは、おれたちとして、黙ってやるのだ...
吉川英治 「親鸞」
...飽くまで苔(こけ)深くつづく低い石段を...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...――飽くまでそち一名の思い寄りとか...
吉川英治 「源頼朝」
...飽くまでおぬしがお通と添う気なら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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