...飢えや渇きの不分明な感覚を有しないはずであるからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...手を触れるものがみんな黄金になるのでは飢え死にするほかはない...
寺田寅彦 「案内者」
...人の投げ与える物で飢えをしのいでるあわれな小人に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...飢えは室内から街頭に出してはならないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは思いきや子爵玉置道高の血に飢えた恐ろしい姿だったのです...
野村胡堂 「古城の真昼」
...「若くて、上流社会に飢え、女を渇望していて、その自分に向かって、二つの家が門戸を開くのを目にするとは! フォーブール・サンジェルマンのボーセアン子爵夫人の家に足を踏み入れた今、どうしてあの新興勢力が集まる地区ショセ・ダンタン[18]のレストー伯爵夫人の家で、彼女の前に膝をつかずにおこうか! 一連のパリのサロンで、皆の視線の中に飛び込んでやろうじゃないか、で、僕は、自分はとても綺麗な少年だと思っているので、助けてくれたり守ってくれたりする気持ちを抱く女性をきっと見つけ出すぞ! 僕は自分がすごく野心家であることを感じているので、ぴんと張ったロープにだって見事に挑戦して見せてやろう、しかも、僕は決して落ちないという自信にあふれた軽業師として、その上を歩いて渡らねばならない、そして魅惑の女性の胸に、僕の最高の綱渡りを刻み込んでやろうじゃないか!」下宿の部屋に戻り、土くれをかき集めて辛うじて起こした火の傍で、このような取りとめもない考えや気高く着飾った女性の追想に浸り、市民法と貧困の間にありながら、ウージェーヌのように熟考のうちに将来を推し測った者が、あるいは成功への夢で頭の中をいっぱいにした者が他に誰かいただろうか?しかし、彼の取りとめもない考えは将来の幸せを激しく欲求していたので、彼はもうレストー夫人が自分の近くにいるような気になっていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一時の飢え凌(しの)ぎの用意だったのだろうか...
本庄陸男 「石狩川」
...飢え死にしそうでございます...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...最も飢えた者がまず救われた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...またはより多くのスウェーデン人を飢えさせるかのいずれかであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...母である女性がいつも先ず第一に自身を飢えさせて来た...
宮本百合子 「「うどんくい」」
...その飢えは金銭にあることがその箱の品物と関聯して直ぐに感じられた...
室生犀星 「陶古の女人」
...馬や驢馬を殺して飢えをしのいだり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「これほど人情に飢える吾々に答える人情はないのであろうか」と咏嘆の声が聞えてくる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ながく飢えていた煙草を取って...
山本周五郎 「似而非物語」
...飢えていた人間にいきなり腹いっぱい食わせると...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...夜になると飢えた狼が横行するに任せてある……」といったような風説...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...彼らの飢えが生産余剰と反比例して街の広場に堆積(たいせき)して行った...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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