...大勢のうたう歌がきこえる)日の門から風が吹くさびしい心の人に風がふくさびしい心の人が枯れるそのときどこかでフェヤリイが踊るしろい足を輪に踏みしろい手を空に振って老人(としより)もうつくしくかしこいものもたのしく物いう国があると笑いささやきうたう風をフェヤリイは聞くクラネの蘆がいう風がわらいささやき歌うときさびしい心の人が枯れる――幕――...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...草のまるで生えていない砂地で――防風みたいな草が若干あったが食って見たら苦かった――風が吹くとこまかい砂が食器やコットの中に舞いこんで弱ったが...
石川欣一 「比島投降記」
...どこを風が吹くかというふうでいらるる人のけっして想像し得ることではないのだ...
伊藤左千夫 「去年」
...さつきの微風が吹く...
種田山頭火 「其中日記」
...さみしくも風が吹く...
種田山頭火 「其中日記」
...そういう時によく武蔵野名物のから風が吹くことがあってせっかく咲きかけた藤の花を吹きちぎり...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...生温(なまぬる)いような風が吹く晩で...
徳田秋声 「新世帯」
...「エ、近いうちに大暴風雨があるって? 茂ちゃん、お前、どうしてそれがわかる」「そりゃ、ちゃんとわかるよ」「どうして」「蛇がどっさり、この木の上に登っているからさ」「エ、蛇が?」「ああ、蛇が木へのぼるとね、そうすると近いうちに雨が降るか、風が吹くか、そうでなければ大暴風雨(おおあらし)があるんだとさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...風が吹く...
夏目漱石 「野分」
...明日は明日の風が吹くだろう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...風が吹くので、いろいろな男のことを考える...
林芙美子 「新版 放浪記」
...十月×日風が吹く...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...十日のうち五日は風が吹くから...
久生十蘭 「手紙」
...必ず風が吹くのだ」「急ぎやしょう」「うん」彼らは足もとを見つめて急いだ...
本庄陸男 「石狩川」
...静に涙をこぼす彼の上に風が吹く...
宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
...只夜ひやっこい東風が吹くだけだったので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きょうは風が吹くけれど静かで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ただ風を待つ凋(しお)れた花,その風が吹く時は……...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
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