「顧」の意味
振り返る、気にかける
「顧」の例文(場面別)
- ビジネスプロジェクトの進捗を顧みて、改善点を洗い出した。
- 日常会話健康を顧みず働きすぎた結果、体調を崩してしまった。
- ニュース政府は過去の政策を顧みず、新たな方針を打ち出した。
- 文学彼は青春時代を顧みて、感慨深げに詩を綴った。
小説での「顧」の使い方
...今更体面を、顧慮する如きは、姑息(こそく)の見(けん)であると云う...
芥川龍之介 「煙管」
...熱の醒めた病人のやうに力無い眼で前後左右を顧みた...
高濱虚子 「俳諧師」
...そのおそるべき英傑の顧問が...
太宰治 「惜別」
...顧を拝んで別れようとした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...そうした顧慮を払うことが常識的にいっても必要であることを...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...日本の探偵作家を顧みても...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...父の代から出入りの恩顧を受けたという者共が...
中里介山 「大菩薩峠」
...顧望しつゝ過ぐれば...
長塚節 「草津行」
...鈴蘭の漬けてある鉢を顧みた...
夏目漱石 「それから」
...芸術家でも時に容(い)れられず世から顧(かえり)みられないで自然本位を押し通す人はずいぶん惨澹(さんたん)たる境遇に沈淪(ちんりん)しているものが多いのです...
夏目漱石 「道楽と職業」
...当時のカリフォルニア州貿易を顧みるとき...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...今川氏親の眷顧を受けたので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...人間の慾に際限なし左(さ)れば私は自分の既往を顧みれば遺憾なきのみか愉快な事ばかりであるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...さも惶だしげに、けれどもまたさも所在なげに、彼は左右を顧み、わづかに場所を移り、さかしらで浮浪者染みた、その迂濶な、圓頂緇衣の法體を暫らくそこに憩はせてゐるのである...
三好達治 「霾」
...これまで通りに遣ってくれ」と云って顧みようともしない...
森鴎外 「蛇」
...愕(おどろ)いて振顧(ふりかえ)ると見も知らない男が私の方を睨みつけながら...
山下利三郎 「流転」
...御方は振り顧ってニッコリ笑みこぼれる...
吉川英治 「剣難女難」
...「何事ぞ」頼朝は、盛綱を顧みた...
吉川英治 「源頼朝」
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