...「いえ手前でございますならまだいただきたくはございませんから……全くこのお話は十分に御了解を願うことにしないとなんでございますから……しかし御用意ができましたのなら……」「いやできておっても少しもかまわんのです」父は矢部の取りなし顔な愛想に対してにべなく応じた...
有島武郎 「親子」
...滑稽すぎて言葉がない」「ではいまその滑稽をお取消し願うために...
海野十三 「俘囚」
...捜索を願う訳にも行かぬので...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...この戦(いくさ)を歌った当時の詩人の歌の最後の句にも「人はその願う事をやがて信ずる」と言っている...
寺田寅彦 「春寒」
...君はそういうものを知りたいと願うであろうか...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...そのお立寄りを願うことになりそうです...
中里介山 「大菩薩峠」
...わが心の事を他(ひと)に尋ねて安心したいと願う彼の胸の裏(うち)を憐(あわ)れに思った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...之(これ)を私が奥平様にお買上げを願うと云うのは...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そしてそれが休火山と来ているのだから願うてもない幸いだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...どうかして自邸から一刻も早く出たいとばかり願うのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...正しく仏道へ踏み入るにはどうすればよいかと願うことはそれだけだったのですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...予をして猶暫(しばら)く語らしめん事を願う...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...あるいは願うべきことであるかも知れない((c)けれども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大きな修行ともなろうと存じまする」「そりゃ願うてもなきこと...
吉川英治 「剣難女難」
...願うてもないことで」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...ご諒解を願うてある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...禁制のものを願う慾望は徒(いたずら)に人間の魂を虐げるばかりだから...
渡辺温 「絵姿」
...これも放念を願う...
和辻哲郎 「鎖国」
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