...感じの鋭そうな顔だちである...
芥川龍之介 「母」
...いちばん背かっこうや顔だちの似た男です」そういわれて見比べると...
江戸川乱歩 「影男」
...赤いものだの青いものだの、あんなにゴチャゴチャ塗り立ててるから可笑(おか)しいんだよ」「つまり馬鹿よ」ナオミはだんだん自信を恢復(かいふく)して来たらしく、己惚(うぬぼ)れの強い平素の口調で、云ってのけて、「顔だちだって、いい事なんかありゃしないわ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...何しろちょっと女好きのする顔だちで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...何でもこの猫は西洋種だと云うことだったが、以前、此処へお客で遊びに来て膝の上などへ乗せてやると、手触りの工合が柔かで、毛なみと云い、顔だちと云い、姿と云い、ちょっとこの辺には見当らない綺麗(きれい)な雌猫であったから、その時はほんとうに愛らしいと思い、こんなものを邪魔にするとは品子さんと云う人も変っている、やっぱり亭主に嫌われると、猫にまで僻(ひが)みを持つのか知らんと、面当てでなくそう感じたものだったけれど、今度自分が後釜(あとがま)へ直ってみると、自分は品子と同じ扱いを受ける訳でもなく、大切にされていることは分っていながら、どうも品子を笑えない気持になって来るのが不思議であった...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...男好きのする顔だちだし...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...その顔だちも瓜実(うりざね)型の淋しいところはあったが...
富田常雄 「面」
...顔だちにはしまりがなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同じ顔だちだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...肥ったどっちかと云うと醜い顔だちの女だったが...
山本周五郎 「青べか日記」
...うす菊石(あばた)のある顔だちも栄えなかったが...
山本周五郎 「おれの女房」
...三人のなかでいちばん縹緻(きりょう)よしといわれた少し険のある顔だちが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...顔だちもととのいすぎていて...
山本周五郎 「花も刀も」
...もとからひよわそうな顔だちであったが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...顔だちは眼に立つほどきれいだし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...淋しげな顔だちが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...しもぶくれのおっとりした顔だちで...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...顔だちなどを考え合せても...
吉川英治 「江戸三国志」
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