...ちよつとこの馬の頸すぢに手を触れて見たい誘惑を感じた...
芥川龍之介 「春の夜は」
...暑い時には空気が頸のまわりを吹き通して誠に気持がいい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...頸(くび)はいかにも頑固だが魚のような眼をもった彼はイズレールゴーという名で通っている...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...頸(くび)のところがふくれ返ったどす黒い代物(しろもの)で...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...彼は決して頸巻をしていたことがなかった...
豊島与志雄 「蠱惑」
...あんなに嫌っていた佐代子、足の短い、頸筋の頑丈な、反歯な彼女を、片野さんはしっかと抱きしめてるのである...
豊島与志雄 「潮風」
...袂で頸筋に風を送ってる様子を...
豊島与志雄 「立枯れ」
...致命の打撲傷を受けた頸のあたりはもう黒く血が凝って居た...
長塚節 「太十と其犬」
...腹の病気(この中にたぶん赤痢がふくまれる)、腸管寄生虫、直腸炎、痔、上腹部の病気、心臓病、頭痛、排尿痛、消化不良、頸の腫脹、咽喉痛、肝臓病、約30の眼の病気、鼻、耳、歯の病気、腫瘍と膿瘍...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...「御覧の通り、頸には、絞め殺した時の紐の跡が付いているが、それで見ると、刀の下げ緒か前掛の紐か、――とにかく、恐ろしく丈夫な一風編み方の変った真田紐(さなだひも)だ」「…………」皆んなはもう一度顔を見合せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お今の逆上(のぼせ)た頸筋を縫つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの匕首で頸筋を刺したんでせう」八五郎が追つ驅けてお吉のために辯じます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とど助は頸へ手をやって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一片のレースが頸のまわりに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...ベルリンでも電車にのって気がついて頸を押えたまま下宿へとんで帰ったことがある...
森於菟 「放心教授」
...いまは手頸(てくび)にかけた一聯の数珠(じゅず)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこの暗がりで背を丸くしていた男の頸(くび)すじへでも落ちたらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...遂に一本の尖剣が発止(はっし)と頸骨(けいこつ)の髄を貫いて...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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