...楽声の余韻なども沁みこみてありと知るべし...
石川啄木 「閑天地」
...又その錦繍の装束があまり輝き過ぎて縹渺の気韻を殺してゐる...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...そのぼんやりとしているところに却って余韻があるんだね...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...韻(いん)が入れかわり立ちかわり...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...先生は直ちに次韻して唐紙へ揮毫せられた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その美しい声にうたはれた無邪気な謡は今もなほこの耳になつかしい余韻をのこしてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...散文であつて無韻律であつて...
萩原朔太郎 「青猫」
...「散文」「韻文」等の言語が...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...また促音も同様に音便によって生じて国語の音韻に加わった...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...芭蕉の叙事形容に粗にして風韻に勝ちたるは...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかも無理やりに請求して次韻(じいん)などさすことはよくないことと予(かね)てより思ふて居た...
正岡子規 「病牀六尺」
...同じピアノの同じ鍵の音が変に遠方に余韻なく聞えることである...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...されど韻は拙(つたな)し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...更に無韻の詩人として著れ...
山路愛山 「北村透谷君」
...「李広」と云う外国人の巻物「山水図」は大作で真に神韻縹渺(ひょうびょう)と云う気が全幅に溢れていた...
山本周五郎 「青べか日記」
...一掻(そう)すれば琴韻清越(きんいんせいえつ)...
吉川英治 「三国志」
...血戦の巷(ちまた)に聞く貝はいんいんと悽愴(せいそう)な余韻(よいん)をひいて何ともいえぬ凄味のあるものだが...
吉川英治 「新書太閤記」
...かすかに古韻がしのばれる...
吉川英治 「随筆 新平家」
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