...われを鞍に縛(ばく)せし男のいふやう...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その対照もあるだろうが、あの朝の晴れ渡った空、乗鞍の山のひだ、同じ山の肩に浮ぶ小さな雲の塊(いやな雲だと思ったが、果してその日の午後は猛烈な雷雨になり、私は「五千尺」の囲炉裡で居ても立ってもいられぬ気持がした)――両手を上衣のポケットに入れて、ポッコリポッコリ山を下りて来た時は、本当にたのしかった...
石川欣一 「山を思う」
...鞍馬天狗(くらまてんぐ)...
太宰治 「富嶽百景」
...枕上(ちんじょう)鞍上(あんじょう)厠上(しじょう)合わせて三上の意だという...
寺田寅彦 「路傍の草」
...何のはずみか真逆(まっさか)さまに鞍壺(くらつぼ)から転(ころ)げ落ちて...
中里介山 「大菩薩峠」
...支度して乗鞍へ向う...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...二三間の距離を曳きずられながら走った後に綺麗に鞍の上に飛び乗った...
牧野信一 「ゼーロン」
...鞍置き(たづな)附けた牡馬牝馬と駒各一疋を添え葬り...
南方熊楠 「十二支考」
...百姓たちが鞍の荷をおろすのを眺めながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それを鞍上から斬らんとして...
吉川英治 「上杉謙信」
...にわかに門のうちへ駒をひるがえそうとしたがその鞍尻(くらじり)へ...
吉川英治 「三国志」
...自身の鞍わきに縛りつけると...
吉川英治 「三国志」
...鞍上(あんじょう)からもんどり打った...
吉川英治 「三国志」
...白馬(はくば)金鞍(きんあん)の上に奉(ほう)じ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鞍つぼにだらりと両手をぶら下げているのを眼で示すと...
吉川英治 「松のや露八」
...兜(かぶと)の緒にも鞍(くら)つぼにも...
吉川英治 「源頼朝」
...その鞍の上を仰いで城太郎は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鞍の上から指さした頃――ようやく道もやや平坦(へいたん)になり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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