...」女房は夕露の濡れた目許の笑顔優しく...
泉鏡花 「海異記」
...妻は足もとの砂を掘つてしきりに松露の玉をあつめてゐる...
高村光太郎 「智恵子抄」
...ひまをおやりよ」此時までもお露の方を見むきもせず...
田澤稲舟 「五大堂」
...朝露の道がすが/\しい...
種田山頭火 「行乞記」
...アフリカのコンゴー河口に近い海岸で一夜に降る露の量は地面を一分(ぶ)ほどの深さに蔽うに足るという...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...消えては凝ほる千萬の露のしづくに光あり凝りては消ゆる千萬のしづくの露に心あり...
土井晩翠 「天地有情」
...古跡より古跡露の朝日をあたら馬蹄に散らしつゝ...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...己れは工学と明かに露の色が着いているが...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...萩(はぎ)の花の上におく露のような手弱女(たおやめ)に描きだされている女たちさえ...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...お静が琴のねは此月此日うき世に人一人生みぬ、春秋十四年雨つゆに打たれて、ねぢけゆく心は巌のやうにかたく、射る矢も此処((ここ))にたちがたき身の、果((はて))は臭骸((しうがい))を野山にさらして、父が末路の哀れやまなぶらん、さらずば悪名を路傍につたへて、腰に鎖のあさましき世や送るらん、さても心の奥にひそまりし優しさは、三更月下の琴声に和して、こぼれ初((そ))めぬる涙、露の玉か、玉ならば趙氏が城のいくつにも替へがたし、恋か情か、其人の姿をも知らざりき、わづかに洩れ出る柴がきごしの声に、うれしといふ事も覚えぬ、恥かしさも知りぬ、かねては悪魔と恨らみたる母の懐かしさゝへ身にしみて、金吾は今さら此世のすて難きを知りぬ、月はいよ/\冴ゆる夜の垣の菊の香たもとに満ちて、吹(ふ)くや夜あらし心の雲を払らへば、又かきたつる琴のねの、あはれ百年の友とや成るらん、百年の悶へをや残すらん、金吾はこれより百花爛の世にいでぬ...
樋口一葉 「琴の音」
...日露の混血児だった...
久生十蘭 「地底獣国」
...大事発露の恐れありと認むる時は...
福田英子 「妾の半生涯」
...まだ朝露のかがやいている花束を一つ買った...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...梢(こずえ)に残る露の風に払はれて落つるを見るのみ...
森鴎外 「うたかたの記」
...結婚披露の方でございますが(三角寛氏は...
吉川英治 「折々の記」
...露のごとくこぼれてきた...
吉川英治 「三国志」
...花には露の玉があり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...夜露のねばるのが感じられる...
吉川英治 「野槌の百」
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