...霜夜に声も凜々(りんりん)と...
泉鏡花 「歌行燈」
...新しい苫の上に朝霜が白く置いてゐるのなども見えた...
田山録弥 「船路」
...彼地(かのち)の花の色は降霜に近づくほど次第に冴えて美しくなるそうである...
寺田寅彦 「札幌まで」
...経営二十星霜にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...庭一面の霜柱(しもばしら)を踏み砕いた足痕(あしあと)で...
永井荷風 「狐」
...アドソルビンのように吸着性の強いものでも霜柱は出来ぬからそのせいだけではないことを確め...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...その中に雪や霜などの結晶の模写も発表している...
中谷宇吉郎 「雪」
...前に示した人工霜の装置を少し改める必要がある...
中谷宇吉郎 「雪」
...小六はこの霜(しも)ばかり降りた四角な地面を背にして...
夏目漱石 「門」
...その支度は朝湯にみがき上げてと霜氷る暁...
樋口一葉 「大つごもり」
...霜をかぶっていた...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...頭に霜をいただく時のために備えよ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...落葉ほろほろと……また、かさこそと……おち葉(ば)……おち葉(ば)……夜(よ)もすがら……庇(ひさし)をすべり……戸に縋(すが)り……土に頽(くづ)るる音(おと)聞けば……脆(もろ)き廃物……薄き滓(かす)……錆(さ)びし鍋銭(なべせん)……焼けし金箔(はく)……渋色(しぶいろ)の反古(ほご)……檀(だん)の灰……さては女のさだ過ぎて歎く雑歌(ざふか)の断章(フラグマン)……うら悲(がな)しくも行毎(ぎやうごと)に「死」の韻を押す断章(フラグマン)……冬の朝空は紫その下(もと)に真黒(まくろ)なる一列の冬の並木……かなたには青物の畑(はた)海の如(ごと)く、午前の日、霜に光れり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...霜に曇つたこの朝も職ある娘はいそぎ足...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...やがて錦霜軒の戸があいて...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼は、初霜を見ると、思い出した...
吉川英治 「平の将門」
...遠く来つ友もはるけく出でて来て此処に相逢ひぬ笑みて言(こと)なく無事なりき我にも事の無かりきと相逢ひて言ふその喜びを酒のみの我等がいのち露霜の消(け)やすきものを逢はでをられぬ湖(うみ)べりの宿屋の二階寒けれや見るみずうみの寒きごとくに隙間洩る木枯の風寒くして酒の匂ひぞ部屋に揺れたつ十一月二日...
若山牧水 「木枯紀行」
...久しぶりに一人となつて踏む草鞋の下には二寸三寸高さの霜柱が音を立てつつ崩れて行つた...
若山牧水 「木枯紀行」
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