...一体霙というと、雪と水の合の子みたいなものだが、この時のは雪よりも氷に近く、手や頬が痛く、その烈しい吹き降りの中を、平な頂上で路に迷い、女をまぜての六人の一行だったが、悲鳴をあげた者さえあった...
石川欣一 「可愛い山」
...それが霙になった...
石川欣一 「可愛い山」
...京山男少年乙未秋京水百鶴北越雪譜初編 巻之上越後塩沢鈴木牧之 編撰江戸京山人百樹 刪定○地気(ちき)雪(ゆき)と成(な)る弁(べん)凡(およそ)天より形(かたち)を為(な)して下(くだ)す物(もの)○雨(あめ)○雪(ゆき)○霰(あられ)○霙(みぞれ)○雹(ひよう)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...何だか霙になりさうである...
種田山頭火 「其中日記」
...霙(みぞれ)の降る夜半(よわ)に...
田山花袋 「田舎教師」
...それが普通に霙(みぞれ)と呼ばれているものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...霙とは異(ちが)うものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...浜の小砂利の数ほど打てどそもじ見たさに竹で目を衝いたびんびん棉打て畑の茨にとろとろ日が照る山越唄おらも十六七八は同じ問屋の駅路になんぼ恥かしのう殿ご花のやうだと褒られた殿の姿は駅路のそんじさごろも花だわいちらりちらりもめづらしき笠に霙(みぞれ)が降つて来た山は時雨(しぐれ)だのう殿ご萱(かや)の枯穂が動くわい今朝(けさ)も田甫(たんぼ)の田の中に鴨が三疋鳴いてゐた...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...お前の『大變』が降るやうぢや」「霙(みぞれ)と間違へちやいけません――兎も角...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雪(ゆき)霙(みぞれ)の先触れをして...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...今や大束な霙(みぞれ)さえ交えてにわかに吹きつのる様子...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...禅院のそとの高松水色に霙けぶりて海遠く鳴る禅院は鎌倉の円覚寺を斥し...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そのころ未だ珍しかつた西洋館も霙いろのペンキもて塗られたものが離れ家として建てられてゐた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...霙いろの洋館はカーテンところ/″\烈しく裂けるすさまじき許り...
正岡容 「山の手歳事記」
...霙となりて永き冬に入れば漸て霰となり...
室生犀星 「抒情小曲集」
...霙(みぞれ)が風にあふれて降って...
山下利三郎 「流転」
...すんなりとした裸体で芽の噴きかかった栗の林の中を疾走してゆくその優美さ――矢代は霙に降り込められつつも立ち去ることが出来なかったその日の夕暮の感動を今も忘れない...
横光利一 「旅愁」
...霙(みぞれ)が降っても...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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