...幹には犯し難いほどの嚴肅な寂しみを感じてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...われわれにとってこれくらい有難いことはないわけです」「なるほど」「ねえ...
海野十三 「暗号数字」
...それが好意に出たものか悪意に出たものかは容易に見分け難いものだ...
戸坂潤 「社会時評」
...そうして生きてるのが有難いことだろうと...
豊島与志雄 「同胞」
...いずれにも尋ぬる物の体が一目には見出し難いものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...頼もしくまた有難い気がした...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...過怠(くわたい)の罪は免れ難い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸田節三は布団の上に胡座(あぐら)をかいて酒月の話を聴いていたが、やや暫くののち急にポンと膝を打って、「ああ有難い...
久生十蘭 「魔都」
...この想像説には信を措き難い...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...やはり二人きりにならねば真意は話し難いものだと彼は思った...
横光利一 「旅愁」
...触れ難いものにすらなっていた...
吉川英治 「大岡越前」
...殺(や)られるときは遁(の)がれ難いし...
吉川英治 「黒田如水」
...主家より切腹は命じ難いであろ...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかも忍び難い敗退を余儀なくされて...
吉川英治 「新書太閤記」
...そち達がこのままにもいたし難いと思うなら糾明(きゅうめい)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「有難い、それで俺も顔が立つ」ふたりへ、百金ずつの金を渡して、「実は、貴公たちをお抱(かか)えになるのは、当地でも、噂になっているだろう、赤穂の浪士に狙われている吉良殿だ」「げっ、あの吉良か」「表立って、上杉藩から、剣士を引き抜いて、吉良の首の番に、付けるわけにも行かねえ...
吉川英治 「無宿人国記」
...何とも云い現し難い顔を子のぼくへ見せた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...私はいよ/\耐へ難いさびしさを覺えて來た...
若山牧水 「比叡山」
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