...どんなものがある?隻手(せきしゆ)の聲など云つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...隻手(せきしゆ)の聲で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...伏しては隻手(せきしゅ)を以て蒼海を渡るべし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...私の云うことを聞いてくださいよ」「そいつはどうしてもだめですよ」年増の女の隻手(かたて)は讓の隻手にかかった...
田中貢太郎 「蟇の血」
...あっちへ伴(つ)れて往け」クラネクは隻手(かたて)を挙(あ)げて林の方をさした...
田中貢太郎 「警察署長」
...戸の破れ目から隻手(かたて)を差しだした...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...隻手(かたて)で肱枕(ひじまくら)をしながら煙草を飲みだした...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...彼は椅子の手擦(てすり)へ凭(もた)せた隻手(かたて)の甲の上に...
田中貢太郎 「水魔」
...隻手(かたて)を延べて不動の木像の首のあたりを掴んだ...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...監物は刀を隻手に持ち代えてそれで指し示した...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...独(ひと)りで淋しくって淋しくって困ってるところでございますから」女は隻手(かたて)をテーブルにかけて縋(すが)るようにしていた体を起して...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...隻手でその胸倉を掴んだ...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...女は前屈みになって隻手を額にやっていた...
田中貢太郎 「山姑の怪」
...斷頭臺の血を灑ぐ革命の波推しわけて現はれいでしタイタンのまばゆき光照らすとき「民主自由」の聲いづこ渦づく時世の高しほをしばし隻手にとゞめけむ猛きは君の威なるかな...
土井晩翠 「天地有情」
...脚本家として佐藤紅緑氏が大いに成功もし努めもしたけれどもそれとても隻手をもって無限の供給に堪えきれなくなった俳優の人材に不足はないけれども脚本飢饉の為に新派は衰滅の道を取ろうとしていた時であった...
中里介山 「生前身後の事」
...隻手突(かたてづ)きに投げ出して八重に遣う...
中里介山 「大菩薩峠」
...隻手(せきしゅ)を動かす事をあえてせざるものは...
夏目漱石 「虞美人草」
...隻手砕甲おみやと新八が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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