...愁歎の声があからさまに随処に起る有様でございましたのに...
太宰治 「右大臣実朝」
...果して共産党の小暴動随処に乱発...
谷譲次 「踊る地平線」
...――随時随処、花らんまん人らんまん...
種田山頭火 「松山日記」
...人知れず美しい心の花を咲かす者も随処(ずいしょ)にある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...海浜随処に瑰(まいかい)の花が紫に咲き乱れて汐風に香(かお)る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その各線の発生期を見るためには少くとも随処に横断面を作って見ることが必要であるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...無論自然科学に於ても、可なり根本的な立場の相違に帰着するように見える対立は、あらゆる時代に、随処に、見出される...
戸坂潤 「科学論」
...又この統計の社会的意義を結果に於て割引きするような反対材料が随処に見出せるということを抜きにしても(例えば人絹や綿・毛・織物業の好況に対して蚕糸業の徹底的不況等)...
戸坂潤 「技術の哲学」
...手頃な社会的意識や政治的見解――併し多くの読者はそういうものを単なる好みとして以外にあまりやかましく考えはしないのだが――を随処にほの見せることによって...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...意識形態のあらゆる展開の段階の随処に横たわると考えられる夫々の具体的な規定を...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「随処作主、立処皆真」というその二句は、臨済録の真諦をなすものであって、それがへんに秦の心にかかった...
豊島与志雄 「非情の愛」
...随処の高台に登って市中を見渡したまえ...
永井荷風 「日和下駄」
...家鴨(あひる)ととは随処に出没するので殆ど無数という外はなく...
中島敦 「光と風と夢」
...こうした傷心の風景が随処に見られた...
中島敦 「光と風と夢」
...近頃に至って始めて随処任意の庶境(しょきょう)に入(い)ってはなはだ嬉しいと自慢するんです...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...個人が内から思い思いに実際生活の要求に迫られて随時随処に建てる自然の倫理を推重(すいちょう)する私は...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...随処(ずいしょ)に弔旗(ちょうき)が垂れていた...
吉川英治 「三国志」
...『続紀(しょっき)』の内にも随処に見いだされる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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