...私は遊歩の時間でも皆と一緒に遊ばないで運動場の隅で石盤に絵ばかりかいていました...
上村松園 「あのころ」
...」首領は天井の一隅(ぐう)からさがっているストーブのえんとつみたいな物を指さしました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...彼は隅のベッドの方へ廻って来そうにするので...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...批評は紙面のひだりの隅に小さく組まれていた...
太宰治 「猿面冠者」
...・こんなところに師走いそがしい家が建つ・枯れつくして芭蕉葉は鳴る夜の片隅・遠く鳥のわたりゆくすがたを見おくる・寝しな水のむ山の端に星一つ・あすはお正月の御飯をあたゝめてひとり十二月廿七日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...しおれた白百合やカーネーションが流しの隅に捨ててある...
寺田寅彦 「病院風景」
...打ってみましょう」花壇の隅に伏せられた素焼(すやき)の植木鉢に覘(ねら)いをつけたのでありましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...隅つこの・島民船員の食料が詰め込んであるらしい椰子バスケットと飮用の皮剥若椰子との間にころがされた...
中島敦 「環礁」
...ほの暗き室(へや)の隅に夢かとばかり据(す)えてある...
夏目漱石 「野分」
...父さんの寢る三疊の置床の隅に掛けて置きました」「不用心なことだな」「竹筒は置床(おきどこ)の柱のやうに見えました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...棕櫚(しゅろ)の大鉢を並べ立てた薄暗い部屋の隅から...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...黄昏の色が濃くなって、廊下の隅々が、おんどりと闇をたたえていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...隅のピアノの前に腰かけていた髪の毛の黒い兄弟がいれたコーヒーが出された...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...右隅に釜場...
三好十郎 「斬られの仙太」
...其一隅を挙げて瀉と云ふのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...庫裡(くり)の隅でも...
吉川英治 「江戸三国志」
...「きょうは星祭りだなあ、お芳」うしろを向くと、部屋の隅に、行燈(あんどん)の灯にさえ顔を上げ得ないで、ほつれ髪の影が、胸へ手をさし入れて、しょんぼりと俯向いている...
吉川英治 「銀河まつり」
...と、まもなく、闇の一隅で...
吉川英治 「私本太平記」
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