...陰険な人は嫌われる...
...彼女は陰険に微笑んでいた...
...彼は陰険な言い方をしていた...
...陰険な噂が広まっている...
...彼は陰険な性格だ...
...裏ではこれだけの陰険な悪事を企(たくら)んで伯爵を嗾(そそのか)している殿下の方こそ...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ソウイウ僕モ彼女ニ劣ラヌ陰険ナ男デアル...
谷崎潤一郎 「鍵」
...揃イモ揃ッテ陰険ナノガ四人マデモ集ッタトハ呆レルホカハナイ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...あまり陰険で男子の腹中から出たものとは考えられない...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それはその容貌全体に陰険と残忍との相を与えたのだった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それがまたかえって非常に陰険な影を添えるのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――陰険暴戻(ぼうれい)な眼つきは彼にすえられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは賤(いや)しい卑怯(ひきょう)な陰険な唾棄(だき)すべきまた嫌悪(けんお)すべき罪悪ではないか!八年このかた初めて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...先輩に対する反感を伏蔵してゐる陰険な沈黙寡言の風は少しも認められない...
永井荷風 「来訪者」
...線路も、跨橋も、指示標(シグナル)も、給水槽(タンク)も朦朧たる霧の面(ヤシマク)をつけ、一種、陰険なようすで、佇んでいた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...陰険で狡猾(こうかつ)な色が露骨に光っている...
火野葦平 「花と龍」
...決してわたくしが陰険な事をいたしたとか...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...陰険な女が病室を無言で嗅ぎ回った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...その声は如何にも陰険だつた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...挙動は陰険らしくない...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...松明が血を滴らせてゐる陰険な急流である...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...空はます/\陰険になつてきた...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...それは思いやらるるが、徳川の陰険政治、よく現れておりますのう」「記録によれば正月の末、城下千光寺の徳命観梅(とくめいかんばい)の日でござった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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