...陰気な顔をしながら...
芥川龍之介 「忠義」
...あの陰気な声がひびいてきたではありませんか...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...陰気なおもひをしてくらしてゐました...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...甲府もなんだか陰気なまちのように思われるだろうが...
太宰治 「新樹の言葉」
...不意に彼は陰気な声でこう言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...伝統の色の濃い陰気な農家が浮んできました...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...陰気な弟なんだ……そう恒夫は自ら云って...
豊島与志雄 「同胞」
...取次に、名越左源太からの書状を渡して「御用人様へ」と、いうと、暫くの後に、女中が出て来て、薄暗い廊下をいくつも曲り、中庭をいくつか横にしてから、陰気な、小さな部屋へ通された...
直木三十五 「南国太平記」
...それは傍(はた)で聞いていてほんとに陰気な歌なのでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとなく陰気な感じのするほどに古びた座敷でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは京都に共通な暗い陰気な作りの上に...
夏目漱石 「門」
...一見して旧派の女形然たる千代三とは似ても似つかぬ別人物ではありませんか? そして全身から陰気な幽霊の如き妖しい魅力を漂わせて居る所は...
西尾正 「陳情書」
...冷え冷えと陰気な雨が降続いたり...
原民喜 「氷花」
...と気のめいるような陰気なうめき声をあげた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...……時に君は安南帝国の宗皇帝が微行で東京に来ていられることを知っているかね」真名古は陰気な声で...
久生十蘭 「魔都」
...だからこの草茫々たる荒地の中に立っている、見すぼらしい西洋館は、このような性格の主人に最も適当した住居(すまい)で、同時にその主人公の背の高い、青黒い、陰気な風采と、この上もなくしっくりしているに違いないと思う...
夢野久作 「暗黒公使」
...そこは日の目のさしたこともなかろうと思われるような、陰気な冷い部屋、畳は板のように緊(しま)って固く、天井は高かった...
横光利一 「比叡」
...陰気な少年の「歪んだ心」には...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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