...おのがじしなる草の葉に音立てて降るこころよさ...
石川啄木 「詩」
...私はしとしとと降る梅雨の町へ...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...午後、夕立らしく降る、雷鳴はげしく、二句おとしていつた...
種田山頭火 「其中日記」
...秋か春に着るといふ洋服を義男は暑い時も雪の降る時も着なければならなかつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...降るかと思った空は午前のうちに晴れた...
田山花袋 「田舎教師」
...ただの灰の塊(かたまり)が降るとばかり思っていた自分にはこの事実が珍しく不思議に思われた...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...暁方雪また降る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...18無定形の雪以上述べた雪の各種類のどれにも属せしめられない無定形に近い雪も沢山降るのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...そういう結晶も実はかなり沢山降るのであって...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...そうして雨の濛々(もうもう)と降る暁を最後の記念として与えた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...雨の降る日も ゐません ネ子供...
野口雨情 「未刊童謡」
...降るほどあつた縁談を斷わり續けて來た――と斯(か)う申します」「――」「私は膽をつぶしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雪の降る時に白色に変り...
葉山嘉樹 「氷雨」
...啄木流に三行に書くと森に降る夕月の色我が踏みて木の実の割るゝ味気なき音はつきりものの音が響いて来て一寸面白い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...雪の降る中に、笑い声もしない...
水野葉舟 「遠野へ」
...びしよびしよ雨の降る日には...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...新しき年ともいはず降るものはふりぬる人の涙なりけりという御返歌があった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...淡紅色の花の群の微風にゆらめきわたる花壇、流れ降る緑の野、森の間には鶴も自由に歩いている...
横光利一 「欧洲紀行」
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