...楽園の門の閾(しきゐ)に立てゐるエヴ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...お伴の小さい政治家二人は苦り切つた顔をして閾際(しきゐぎは)に衝立(つゝた)つてゐたさうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...歓楽の天地の閾(しきい)の外に立って...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...意識の閾の内に繰り入れることが出来...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...ある特別の關心をいだいてこの家の閾をまたいだ彼だったのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼女は閾(しきい)の上に現われた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...みんな上(あが)れ」と婆(ばあ)さん等(ら)がいふと閾際(しきゐぎは)に迫(せま)つて待(ま)つて居(ゐ)た子供等(こどもら)は爭(あらそ)うて席(せき)をとつた...
長塚節 「土」
...胡弓弾きはいきなり胡弓を鳴らしながら賑(にぎ)やかに閾(しきい)をまたいではいってゆかねばならないのだが...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...閾(しきゐ)に腰をおろし...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...折折弱い心が意識の閾(しきみ)へあらはれて来るのであつた...
平出修 「計画」
...私は一度でもこの家の閾(しきゐ)を跨ぎ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一歩片足があの火屋の閾の外に出た時...
水野仙子 「響」
...閾(しきい)の上に小さい娘が出た...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...(フォルキアデス閾の上...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...お頭(つむり)がちょうど杉戸の閾(しきい)の上にあるでしょう...
山本周五郎 「松林蝙也」
...閾越(しきいご)しに重蔵の居間へ華やかな姿を見せた...
吉川英治 「剣難女難」
...――襖の一枚は脚を外して閾(しきい)から二尺ほど股をひらいている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一般には宗教の閾内(いきない)における思索...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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