...彼等以外の者に對する奉仕を閑却するとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...この簡単な原理は屡閑却される...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...世の識者間に閑却されて居るというは抑も如何なる訳か...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...或は閑却(かんきゃく)されたのではなかろうか...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...却って閑却(かんきゃく)され気附かれぬものだということになります...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...肝心の理科進歩の根底なる研究心の養成はすこぶる閑却せられている...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...そういう芸術家を生み出す社会的要因を閑却した考である...
津田左右吉 「偶言」
...春信の板画の幽婉(ゆうえん)高雅にして詩味に富めるはむしろ科学の閑却に基(もとづ)けるものの如し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その時まで閑却(かんきゃく)されていたのは絵馬の面(おもて)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様を閑却して...
中里介山 「大菩薩峠」
...今までに全く閑却していた方面に...
中里介山 「大菩薩峠」
...水温上昇について比較的閑却されているのは...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...自分の存在を閑却された心持ちになって...
夏目漱石 「三四郎」
...肝心(かんじん)の人間の行為を支配する根本の大部分を閑却して世の中が運転する訳がありません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「カリフォルニアの獲得はシナとの通商交通にとって閑却すべからざる利便を与えた...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...そこで筆者はこの閑却されていた現象に素っ裸で取り組んで見ようと思い立ったのである...
武者金吉 「地震なまず」
...日本婦人が外から顔を磨いて内からの食物を閑却するのは目的と結果とが反対になる...
村井弦斎 「食道楽」
...順路も路々の記念物も閑却せられ...
柳田国男 「雪国の春」
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