...これよりはるかに有力な化学的過程によるエネルギーの源泉を閑却したためにそこに困難が残されていたのであるが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ことごとく閑話ならざるはなしだが――ここに英国ケジックの住人...
石川欣一 「可愛い山」
...女子はもはや終日家庭に座して夫の heures perdues(閑散の時)の為めに待することに耐える事が出来なくなつたのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...容姿また閑雅(かんが)の趣(おもむ)きがあって...
太宰治 「竹青」
...そして家に帰りつくと孔生は閑静な庭園に公子兄妹を置いていつも訪問した...
田中貢太郎 「嬌娜」
...――しかし私は閑寂を味うてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...彼は多少閑却していたアルノー夫妻の家庭にまた出入りした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だから芸術家が自分を閑人と考えるようじゃ...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...御閑(おひま)ならば...
夏目漱石 「門」
...閑雅な食慾怠惰の暦いくつかの季節はすぎもう憂鬱の櫻も白つぽく腐れてしまつた馬車はごろごろと遠くをはしり海も 田舍も ひつそりとした空氣の中に眠つてゐるなんといふ怠惰な日だらう運命はあとからあとからとかげつてゆきさびしい病鬱は柳の葉かげにけむつてゐるもう暦もない 記憶もないわたしは燕のやうに巣立ちをし さうしてふしぎな風景のはてを翔つてゆかう...
萩原朔太郎 「青猫」
...一見閑雅な建物であった...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...男湯の方は馬鹿に森閑としてゐた...
林芙美子 「暗い花」
...恰度うらうらとするこのごろのやうな長閑な日の夕暮時に銀座の方から...
牧野信一 「〔無題〕」
...極めて閑静な処で勉強には適して居る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それが静かな雨のしじまにいっそう森閑なおもむきを添えるように思えた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...日々安閑としているのは...
吉川英治 「三国志」
...いやに森閑として来たではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...あらためて“佗び”や“閑”を取り入れるほど日常が豪奢(ごうしゃ)でも繁忙でもないからだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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