...時間には鋭敏な船員らしい倉地の様子がなんの事はなく葉子をほほえました...
有島武郎 「或る女」
...事のいわゆる善悪を嗅(か)ぎわけるかなり鋭敏な直覚を持っている...
大杉栄 「新秩序の創造」
...世の中に僕以上に頭脳の鋭敏な男は無いのだ...
太宰治 「新ハムレット」
...最も鋭敏なる者、静平なる者、深き者らは、徐々に読み解いてその正文をもたらすが、その時はもう疾(と)くに仕事はなされてしまっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...弁信の鋭敏な耳を待つまでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...その鋭敏な耳に女の声が聞える...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男自慢の鋭敏な鼻を以てしても嗅ぎつけることができず...
中里介山 「大菩薩峠」
...真底そうだからそういうのです」兄の神経の鋭敏なごとく自分は熱しやすい性急(せっかち)であった...
夏目漱石 「行人」
...どんな鋭敏な観察者が外部(そと)から覗(のぞ)いてもとうてい判(わか)りこない性質のものであった...
夏目漱石 「明暗」
...感度の鋭敏な時代のテレビジヨンはないのである...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...かすかにきこえ鋭敏な鼻にはほのかな薬品の匂いさえかぐことができた...
平林初之輔 「人造人間」
...遠い昔から特別に鋭敏な感受性によって世に聞えていて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...聡明で鋭敏な頭脳が成功に向かう時だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...感覚の特殊に鋭敏な高田としても確証の仕様もない...
横光利一 「微笑」
...八方の敵へ戦々と鋭敏な気くばりを怠らないのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...鋭敏な少年は、さなきだに、胸がいっぱいだった所へ、生命という言葉が出たので、遽(にわ)かに、声をしゃくって武蔵の胸で嗚咽(おえつ)し出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...まずダンフォースの若く鋭敏な鼻が何かの常ならぬ影を捉えた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...鋭敏な精神たちをごっそり未来に向かって投影することを強いるかの来るべき災厄と結びついているらしかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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