...メレジコフスキーは其鋭利にして淺薄なる洞察を以つて――俺は此大膽なる斷定を敢てする――トルストイの本質を異教的な心だと斷じた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...鱗(うろこ)鋭く...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...鋭利な刃物で心臓を一突きに刺されて絶命する...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...聡明(そうめい)な空間組成と鋭敏豊潤な色彩配置とを為し遂げたその純芸術力は世界にもこれに匹敵するもの甚だ稀(まれ)である...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...道家孫八郎(どうけまごはちろう)の伜(せがれ)孫太郎(まごたろう)でござる」それは背の高い眼の鋭い男であった...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...そのとき急に鋭くなりました...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...彼女は鋭い叫び声をたて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眼の鋭い顔のやつれた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...百城は、恥を心得ぬ奴ではあるまい」袋持は、口早に、鋭く、こういって、立上った...
直木三十五 「南国太平記」
...微妙な精神力が鋭く働いている...
中井正一 「リズムの構造」
...『北斎漫画』を一覧して内外人の斉(ひと)しく共に感ずる所のものは画工の写生に対する狂熱と事物に対する観察の鋭敏なる事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...しまいに「兄さん」と鋭どく自分を呼んだ...
夏目漱石 「行人」
...鋭敏な感応性に対して払ふ租税である...
夏目漱石 「それから」
...自分はこの鋭い刃が...
夏目漱石 「夢十夜」
...黙れツ!」鋭い調子で叱責する者があつたので...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...考古学者も科学者も鋭意して研究すれど今にその詳を知り得ぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...この方向にますます尖鋭になってゆく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かこういう鋭利のもので切り取る必要を生じたのだが...
柳田国男 「木綿以前の事」
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