...常にその決心を鈍らす因襲の思想が頭脳のドコかで囁やいて制肘する...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...階級鬪爭を鈍らし...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...「こうっと……あすこは太兵衛さんや作造さんの家の墓があるところなんだが……そんな綺麗な坊っちゃんでお墓詣りをなさる人ちゅうと東京の方には違えねえんだが……病身らしい方でお藤さんという女中さんを連れて……お爺さんを連れた坊っちゃんちゅうと……一体誰だろうなあ?」とこの善良な遅鈍らしい百姓は腕組みをして考えていたが...
橘外男 「逗子物語」
...腕は鈍らないつもりだがね」こう云われて私は...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...駒井甚三郎あたりのせっかくの厳粛なる制裁心を鈍らせてしまうことになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の感動を鈍らせ易いものだといふことが云へるとしても...
中原中也 「詩壇への願ひ」
...故意に意志の働きを鈍らせる癖に...
夏目漱石 「行人」
...拔目のない私達の觀察眼を鈍らした爲めか...
南部修太郎 「猫又先生」
...彼らが鈍らされた神経を持っていることと...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...脆弱(ぜいじゃく)な体質が出足を鈍らすのであったが...
原民喜 「冬日記」
...多少露国の鋒鋩(ほうぼう)を鈍らしめたるによるといえども...
日野強 「新疆所感」
...傍からその決心を鈍らせてくるあの未練に似ていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...すっかり腰が立たなくおなりになったことが膀胱の活動をも鈍らせるのだそうです 麻痺によって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こうして悪い条件に速力を鈍らされながら荷物をひっ張るようにいくらかずつよくなってゆくのが実際なのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いかに習慣が我々の感覚を鈍らすかを考えて見ればわかることだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の判断までも鈍らせてしまってはいけないのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...享楽によって鈍らせ・飽かせ・弱らせ・まいとした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...武士階級の威圧によってようやくその鋒先(ほこさき)を鈍らせた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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