...妙に本間さんの論鋒(ろんぽう)を鈍らせた...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...不思議におれの心を鈍らせた...
芥川龍之介 「偸盗」
...それがしの小説家が俄(にわか)に作才を鈍らして一時筆を絶ってしまったのも二葉亭の鉄槌を受けたためであった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...階級鬪爭を鈍らし...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...苛(いら)立ちながらもどうにも決断を鈍らせていたのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...二人は日に日に上海行の計画を鈍らされて行った...
徳田秋声 「あらくれ」
...働きが鈍らされたか知れないと思った...
徳田秋声 「あらくれ」
...のみならず会社・工場に付属している各種の研究所の活動は一般的に云って活動をそれだけ鈍らされざるを得ないのであり...
戸坂潤 「技術の哲学」
...治安維持法へ無理にファッショ取締りの役目を課すことによって共産党弾圧の力を鈍らせるより...
戸坂潤 「社会時評」
...けっして鈍らない同情をいだかせられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...五「あの島吉とかいう男はどうしたんだ」平次はフト愚鈍らしい庭男のことを思い出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脆弱(ぜいじゃく)な体質が出足を鈍らすのであったが...
原民喜 「冬日記」
...すっかり腰が立たなくおなりになったことが膀胱の活動をも鈍らせるのだそうです 麻痺によって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その最良の武器を鈍らせることになるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...用の働きを鈍らしてくる...
柳宗悦 「工藝の道」
...戦いに疲れた獣のように彼は足を鈍らせて部屋の外へ出ていった...
横光利一 「日輪」
...食い物でつい私の決心を鈍らせる...
横光利一 「夜の靴」
...武士階級の威圧によってようやくその鋒先(ほこさき)を鈍らせた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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