...何時か其の手が鈍つた...
石川啄木 「鳥影」
...へん、鈍漢(のろま)...
泉鏡花 「婦系図」
...鈍く湧き起ったある感じにじっと必死に堪えていた...
梅崎春生 「日の果て」
...それとも貴女の鈍(にぶ)い探偵眼(たんていがん)には映らないのかもしれない」「まあ...
海野十三 「什器破壊業事件」
...★鈍器による殴打殺人の場合は...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...またその鈍い灰色の眼は...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...遅鈍にして大食であり...
寺田寅彦 「備忘録」
...妙な鈍い目つきでわたしを眺めた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼女が時々胃部や腹部に鈍痛を感じ而もその鈍痛があちこち移動することや...
豊島与志雄 「立枯れ」
...長吉はこの鈍(にぶ)い黄(きいろ)い夜明(よあけ)のランプの火を見ると...
永井荷風 「すみだ川」
...少し神経痴鈍な女の子でしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それをあの鈍重な弁護士に見せてでもやろうと思ったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ひかえ目にあれば鈍な子と叱(し)かられる...
樋口一葉 「ゆく雲」
...賢婦人が能く内を治めて愚鈍なる主人も之に依頼し...
福沢諭吉 「女大学評論」
...少し頭脳(あたま)の働きの鈍い女中が...
松本泰 「秘められたる挿話」
...鈍いいやな音がし...
山本周五郎 「竹柏記」
...そして自分の痴、稚、拙、鈍、さういふ生れながらの有の儘を、ただかざり氣なく出せたらいかにそれで自分は欣しいかと...
吉川英治 「折々の記」
...物見役には、動作も鈍くて、すべてがのろい男だったが、元康は、側(そば)物見として、大勢の隼(はやぶさ)の中には、きっと一羽、この鈍(どん)な鴉(からす)を交(ま)ぜて使った...
吉川英治 「新書太閤記」
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