...と見ると怪しい針があった...
泉鏡花 「悪獣篇」
...雀が針がねを伝(つたわ)って...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...今正規の時間に合はした許(ばか)りの針をまた古時計の通りに引直(ひきなほ)した...
薄田泣菫 「茶話」
...目ざめるたびごとにあらためて羅針盤の方角を知らなければならない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...青い草にまじって一本の針が光っていた...
田中貢太郎 「雀の宮物語」
...針の痕は次第々々に巨大な女郎蜘蛛(じょろうぐも)の形象(かたち)を具(そな)え始めて...
谷崎潤一郎 「刺青」
...目的地の針路だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...無念にも針の頭のように縮(ちぢ)められて...
夏目漱石 「夢十夜」
...糠粒(ぬかつぶ)を針の目からこぼすような細かいのが満都の紅塵(こうじん)と煤煙(ばいえん)を溶(と)かして濛々(もうもう)と天地を鎖(とざ)す裏(うち)に地獄の影のようにぬっと見上げられたのは倫敦塔であった...
夏目漱石 「倫敦塔」
...鞄(かばん)から注射針を出して...
林芙美子 「浮雲」
...蒼黝(あおぐろ)い針葉樹の列が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...何心なく伯母さんの針箱の引出しを明けたら何だか書いたものが小さく成って入ってるんでしょう...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...「方針」さえもっていればいいのだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...田螺(たにし)を針でほぜくっている...
横光利一 「夜の靴」
...細い針商(あきな)いと...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...針一いたわ、小僧めが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...夥しい数の針のような尖塔が集簇し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...針路を南西に向けたのであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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