...金茶の胸当に紋付羽織の着付で...
薄田泣菫 「独楽園」
...歩きながら怖は/\花の木の方に眼をやつて見ると木は金茶色の花を一めんにつけて静に立つてゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...木は金茶色の花を一めんにつけて静(しずか)に立っていた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...薄い金茶色をして燃えていた陽の光がかすれて風の音がしなくなっていた...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...よそゆきらしい薄い金茶色の絽(ろ)お召(めし)の羽織を着て...
近松秋江 「黒髪」
...「当地初お目見得日本武芸総本家安直先生金茶金十郎」その翌日もまた...
中里介山 「大菩薩峠」
...金茶先生のおっしゃる通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...その面触れを見渡すと――ははあ、なるほど、枇杷島橋(びわじまばし)以来の面ぶれ、ファッショイ連、安直、金茶、なめ六、三ぴん、よた者――草津の姥(うば)ヶ餅(もち)までのしていたはずなのが引返して、ここは胆吹山麓、春照高番の里に許すまじき顔色(がんしょく)で控えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...よたとんも、金茶も、お角さんのこの騒ぎを耳にしないではないが、そこは通人のことで、よたとんの如きは、かえって苦い面をして、田舎大尽のあくどい馬鹿騒ぎ、見たくもないというように、そちらへは振向きもせずに、番所のおやじに向って松の木ぶりと枝ぶりとを賞(ほ)めていると、金茶が、「いったい、この松ぁ、何年経っている?」年数の値ぶみを試みたところが、番所のおやじが無造作(むぞうさ)に、「はい、一千と八年目になりますさかい」芽生えから自分が守り育てでもして来たような返事をするから、よたとんがそれを聞き咎(とが)めて、「一千と八年――千年の松はいいとして、その八年というのは、いったい、何の目のこから来てるんだ」と、松の番所のおやじに向って、とがめ立てをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...さてまた、従来引きつづいての重要な登場をつとめていた人々で、本篇に現わるべくして現われなかったものの所在を考えてみると、┌─駒井甚三郎├─お松├─七兵衛├─お喜代├─田山白雲海洋の上────┼─柳田平治├─ムク犬├─清澄の茂太郎├─ウスノロ氏├─兵部の娘├─金椎(キンツイ)└─無名丸とその乗組員┌─藤原伊太夫├─お角関西旅中────┼─道庵先生├─お雪ちゃん└─加藤伊都丸(かとういつまる)┌─銀杏加藤(ぎんなんかとう)の奥方清洲城下────┤└─宇治山田の米友┌─青嵐居士胆吹山─────┤└─胆吹王国に集まる人々右の外、点出せられた人物としては、金茶金十郎、のろま清次、新撰組の人々、よたとん、木口勘兵衛、安直、デモ倉、プロ亀、築地異人館の誰々、仙台の仏兵助、ファッショイ連、女軽業の一座、等々...
中里介山 「大菩薩峠」
...金茶や木口は、武芸もやっぱり芸のうちだから芸娼院へ入れろ、刺身のツマでもいいから入れろ、と捻(ね)じ込んで来ているのだが、どうも、さしも悪食(あくじき)のビタにも、こいつはちっと買えねえよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...木口や金茶の大御所流を入れることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...太い赤い頸(くびすじ)に金茶色の毛がモジャモジャしている...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...金茶色をした瞳が...
林芙美子 「暗い花」
...里子は金茶色のお召の矢絣の袷に...
林芙美子 「瀑布」
...あんな死人みたいな男はあたし大嫌いなんです……」と云ううちに未亡人は一番大きなコップに並々と金茶色の酒を注(つ)ぐと半分ばかり一息に呑み干した...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...安全燈(ラムプ)の網目を洩れる金茶色の光りがゆるやかに映(さ)したり...
夢野久作 「斜坑」
...而(そ)して白又は金茶が流行の色となるのであらう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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