...重たい香(かを)りだつた...
犬養健 「朧夜」
...建物のなかに淀(よど)んでゐた例の欝々と病んだやうな梅の重たい匂とが...
犬養健 「朧夜」
...重たい眼を閉(つぶ)っていた...
夏目漱石 「明暗」
...彼女は重たい外套(がいとう)を着て...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...雪解けの泥々道を行く気持ちが心に重たい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...重たい風が漂々と吹く度に...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...雨氣をふくんだ叩きつけるやうな重たい風が吹きはじめた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...重たい屋根に押しつぶされる前に...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...重たい思ひを忍んで持ち出して来たのであつたが...
牧野信一 「鏡地獄」
...重たい熱苦しい眠りに落ちていった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...この鼻風邪は重たい悩ましい陶酔のようによどんでいるのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...重たいねえ」勝江が背中を薄夜着でくるんだ...
山本周五郎 「つばくろ」
...重たいか」その荷物の主だろう...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...推定一尺長さ以上の一直線の重たい物体であった...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...そうすると、それから暫く経って、もうみんなどこかへ行って終(しま)ったと思う頃、今度はたった一人の、重たい、釘だらけの靴の音が……ゴトーン、ゴトーンと階段を降りて来たの...
夢野久作 「支那米の袋」
...あの重たい愛をひつぱり歩く無格好な姿が眼に見えた...
横光利一 「火の点いた煙草」
...そういう重たい真ん中を何ものかが通っていくのもまた事実だ...
横光利一 「夜の靴」
...頂いた紫陽花(あぢさゐ)の重たい花束...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
便利!手書き漢字入力検索
