...酬(むくひ)は高き天に求めよ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「団々珍聞」等二三の重なる雑誌でさえが其執筆者又は寄書家に相当の報酬を支払うだけの経済的余裕は無かったので...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...製作の日数の掛かっただけ一日一円という割にして私は報酬を貰い受けた...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...豺 豺は獅子のために餌をあさりその報酬として食い残りの骨片を与えられるという昔からの言伝えがあるので...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...これにて報酬に不足はなし(this is reward enough)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...多少挑戦的にも看(み)らるる清川の言葉に躊躇(ちゅうちょ)なく応酬したに違いないのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...「報酬なぞはまア別問題として...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...豚を盗った酬(むくい)さ...
中島敦 「光と風と夢」
...それ以来蒼くふくれた人を見れば必ずうらなりの唐茄子を食った酬(むく)いだと思う...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...しかし彼女の努力は容易に成効(せいこう)をもって酬いられなかった...
夏目漱石 「明暗」
...――お輝は親の罪の酬(むく)いで苦勞するだらうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こまか!団子をおくれ!お粥もたつぷり腸詰ひとつ!どつと笑ひ声がその剽軽者に酬いた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...報酬に見合う演技をしているだけなのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...連中の労役報酬は雀の涙でしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...かれらの帰って行くところに彼らの一日の勉学を酬(むく)ゆるための美しい幸福と慰藉とが...
室生犀星 「幼年時代」
...其の洋服代も美奈子が某(ばう)新聞社へ売つた小説の稿料の中から支払つたので妻が夜(よ)の目も眠らずに働いた労力の報酬の片端である...
與謝野寛 「執達吏」
...なんの酬いるところもなくて気の毒だが...
吉川英治 「三国志」
...三世の御恩顧に酬(むく)ゆる以外に吾々の存念はないのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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