...ただ遥々(はるばる)と畷(なわて)を奥下りに連った稲塚の数ばかりであるのに...
泉鏡花 「遺稿」
...そのことで遥々(はるばる)南海の孤島(ことう)からやって参りました」「毒瓦斯の研究か...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...遥々奥州へも下つてみたのである...
小穴隆一 「又三郎の学校」
...師匠の鶯も元来そう云う風にして人為的に仕込まれた鶯であり有名なのは「鳳凰(ほうおう)」とか「千代の友」とか云った様にそれぞれ銘(めい)を持っているさればどこの誰(だれ)氏の家にはしかじかの名鳥がいると云うことになれば鶯を飼(か)っている者は我が鶯のために遥々(はるばる)とその名鳥の許(もと)を訪ね啼き方を教えてもらうこの稽古を声を附けに行くと云い大抵(たいてい)早朝に出かけて幾日も続ける...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...江戸から遥々(はるばる)とお越しになりましたか」「江戸の下谷に住居を致しおりましてな」「下谷に……」「下谷の長者町というところに巣を構えておりまして」「ははあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...客の中には斉にいる孟丙殿の母上の関係の方々も遥々見えているようです...
中島敦 「牛人」
...遥々(はるばる)印度への旅についた頃から見ると...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...古代印度語がこの世紀に少くも行政用としては遥々この中央アジアの僻地(へきち)まで侵入していたのである...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...人間が遥々(はるばる)山越(やまごえ)をして坑夫になりに来たんだとは認めていない...
夏目漱石 「坑夫」
...私は遥々(はるばる)支那から帰って来たのです...
野村胡堂 「古城の真昼」
...遥々と海を渡つて来るなんて...
牧野信一 「南風譜」
...風流さうな顔つきを曝して遥々とやつて来た私をわらつた...
牧野信一 「冬物語」
...お前を慕つて遥々とやつて来た「二本檣(マスト)の水夫」だよ...
牧野信一 「山彦の街」
...沖へ遥々(はるばる)と出て見たけれども...
柳田国男 「海上の道」
...遥々北国から来たかいがあった」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...遥々(はるばる)...
吉川英治 「源頼朝」
...そして遥々(はるばる)――江戸からこの大和路まで来た権之助と伊織を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...胃腸病には日本一だというその山奥の白骨温泉に一箇月間滞在の予定で遥々駿河の沼津からやって来て居り...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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