...かの女は目で渠を遠ざかるやうな色を見せた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...遠ざかるのでした...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...それだけにリアリズムからは遠ざかる...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...虫の声の遠ざかる・家があつて墓があつて草が青くて草の中ゆく私の死のかげ九月七日曇つた空から雨が落ちる...
種田山頭火 「其中日記」
...戰場はなれ遠ざかる諸神も共に一齊に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...安しと汝思ひしか?わが遠ざかる故をもて畏怖知らざりしヘクトール...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...敬して実は遠ざかるのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...聞く声の遠ざかるに連れて...
夏目漱石 「草枕」
...縁側を遠ざかる跫音...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...するとそれは水平線のやうに遠ざかる...
堀辰雄 「眠れる人」
...」これ程窮屈な場合であるが一刻でもこの場の雰囲気から遠ざかることが辛い! といふ思ひのたけをふくめて滝は哀れツぽく身悶えました...
牧野信一 「舞踏会余話」
...けれども景色が余り広いと写実に遠ざかるから今少し狭く細かく写そうと思うて...
正岡子規 「句合の月」
...山荘では宮の一行が宇治を立って行かれた気配(けはい)を相当に遠ざかるまで聞こえた前駆の声で知り...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なぜか行(ゆ)くほどその道が今日(けふ)のわたしに遠ざかる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...そして「レオポルデイヌ」は遠ざかるにつれて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...遠ざかる町駕籠の影を見送っていた...
吉川英治 「大岡越前」
...遠ざかるその跫音(あしおと)をたしかめてから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...人里から遠ざかるほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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