...僕自身の生活に遠いこととか...
芥川龍之介 「小説の読者」
...発車が待遠いような...
芥川龍之介 「路上」
...遠い外国から喜望岬を迂廻して来た葡萄牙(ポルトガル)船は...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...青空の深い懐と大洋の遠い水平線とが交っているような震えが……...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...遠い工場の響が鈍く...
永井荷風 「深川の散歩」
...宗近君と藤尾とは遠い縁続である...
夏目漱石 「虞美人草」
...遠い田舎のほうへと流浪の旅をつづけ出す...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...それは遠いものでなくて近いものであるかも知れない...
三木清 「人生論ノート」
...熊は遠いところから見るのだし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……ここからじゃ遠いて...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...その若者たちは遠い極地の東西南北から交々(こもごも)私に事情のゆるすかぎりの通信を送つてくれる...
三好達治 「柘榴の花」
...源氏が須磨(すま)へ引きこもった噂(うわさ)も、遠い国で聞いて、悲しく思いやらないのではなかったが、音信をする便(たより)すらなくて、筑波(つくば)おろしに落ち着かぬ心を抱きながら消息の絶えた年月を空蝉(うつせみ)は重ねたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分が遠い向うに或物を望んで...
森鴎外 「カズイスチカ」
...猿の婿入は恐らくある遠い時代の現実の畏怖(いふ)であった...
柳田国男 「山の人生」
...欝然たる山林になるのも遠い事ではない...
横瀬夜雨 「春」
...――遠い人混みの中で...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...遠い小佐渡の山なみまでよく見える...
吉川英治 「私本太平記」
...柴田軍の敵陣地を隔(へだ)つこと余りに遠い後方になる...
吉川英治 「新書太閤記」
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